静岡県内で、ものづくりに携わる職人・技能者や関連イベントをご紹介
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2012年1月21日 親子ものづくり見学&体験ツアー [焼津市&静岡市葵区大原] DIGEST 親子ものづくり見学&体験ツアー第1弾。
焼津では、“山徳はんべい”で有名な㈱山徳食品さん訪問と静岡県立焼津水産高等学校で「黒はんべい」づくりの体験を行いました。学校では、先生、生徒さんの全面ご協力のもと親子で体験。子どもたちの職人並みのみごとな手さばきにお父さん、お母さんもビックリ!そのお味は?その後、静岡市葵区大原にある㈱佐藤園さんのお茶工場見学です。2つの工場めぐりは、まるで探検隊気分!おいしいお茶もいただいて、みんな満足そうな笑顔が印象的でした。
「ものづくり見学&体験ツアー」とは
親子を対象に、静岡県内の「ものづくり」に深く携わる企業の工場見学&WAZA体験バスツアーを開催します。魅力ある「工場見学」や「ものづくり体験」を通じて、未来を担う子供たちに、ものづくりへの楽しさや技能の素晴しさについて一層の理解と関心をもってもらうことを目的としています。

今回のツアーでは、駅のキヨスク等でも販売されている「山徳はんべい」こと株式会社山徳食品さんの「はんべい(はんぺん)」について学びながら、県立焼津水産高等学校にて「はんべいづくり」と日本一のお茶づくりを目指す株式会社佐藤園さんの「お茶工場見学」を行います。

普段なかなか見ることのできない、地元企業の「わざ」をたくさん発見しながら、楽しく学べる体験ツアーです。
“山徳はんべい”のおいしさの秘密
本日のものづくり工場訪問先は“山徳はんべい”で有名な焼津市中根新田にある「株式会社 山徳食品」さんです。

工場内は、徹底した衛生管理が施されているために工場内部の見学が厳しく制限されています。よって、山徳食品さんの塩沢社長がバス車内で会社案内ビデオに解説をくわえて、原材料の仕入れから山徳こだわりの製造工程、商品の発送までを詳しく紹介していただきました。参加した子どもの中には、メモを取りながら社長の話に耳を傾けていました。

車内での説明の後は、皆さんが楽しみにしていた試食です。山徳食品さんのご厚意により、さまざまな調理法(焼いたもの、揚げたもの、マヨネーズがけやケチャップがけなど)の「黒はんべい(はんぺん)」がテーブルいっぱいに並べられていました。子どもたちが先を争うように食べる姿が「黒はんべい」のおいしさを物語っておりました。

次は、静岡県立焼津水産高等学校に移動して“はんべいづくり”の体験です。同校の調理実習室をお借りして、先生、生徒の全面ご協力のもと親子で
“はんべいづくり”の開始です。
まずは、山徳食品さんの塩澤社長が新鮮なすり身をヘラでならし、はんべい1枚分を木製の型の上にのせ、お手本を見せました。親御さんたちから感嘆の声があがるほど、さすが見事な手さばきです。木型から水の中に落とされた“はんべい”を子どもたちが不思議そうにながめていると「さあ、それではみんなで作ってみよう!」との社長さんのかけ声で、子どもたちはいっせいに自分のテーブルですり身をならし始めます。各テーブルで塩澤社長はじめ、水産高校の生徒さんも子どもの手をとり、やさしく丁寧に指導してくれています。
ひとしきり子どもたちの体験が終わると親御さんたちの挑戦です。誰もが初めての体験とのことですが、器用にヘラを使いこなす大人たちの姿に子どもたちは尊敬のまなざしでじっと見つめる姿が印象的でした。
体験のあとは、手作りはんべいと焼津水産高校の先生自らが揚げていただいた“つみれ”をおかずにみんなで昼食です。みなさん「おいしい、おいしい」と満面の笑みがこぼれます。先生お手製の“つみれ”もなんともいえない歯ごたえとショウガがきいた味付けがとってもおいしいと大評判でした。そのほか、かつおぶし削り体験や記念缶バッチづくりなど楽しい体験が盛りだくさん。

㈱山徳食品さん、静岡県立焼津水産高等学校のみなさま、ご協力本当にありがとうございました!
“佐藤園”の熱い「お茶」への思い
次の訪問先は、静岡市葵区大原の緑豊かな場所に位置する「株式会社 佐藤園」さんのお茶工場見学です。

摘み取られたお茶の生葉が、おなじみの「お茶」に仕上がるまでには、さまざまな手間を必要とします。
まずは、生葉を蒸して揉み、保存に適する荒茶と呼ばれる状態にする工程の工場見学です。見学に訪れたこの日は、お茶のオフシーズンということもあり、荒茶のラインは休止です。そのおかげで、機械にふれることもできました。稼働中なら大きな音と熱で見学は容易ではないようです。説明してくれるお兄さん(佐藤さん)にピッタリと離れず、子どもたちが熱心に聴き耳をたてていた姿が印象的でした。お茶の製造工程を初めて見る親御さんも多く「5キログラムの摘み取られた生の茶葉から約1キログラムのお茶しか製造できません」と説明をうけると一応に感心する場面も。

また子どもたちはふだん見慣れぬ「乗用茶摘み機」に大いに興味をそそられたようで、みな先を争って運転席に乗ってながめを楽しんでいました。

次は、荒茶の製造工程とは別棟にある仕上げ工程の製造ラインの見学です。
こちらの工場では、徹底した衛生管理がされています。見学者は見学通路からの見学のみです。工場内部に入るには、白衣に着替え、衛生帽をかぶり、粘着ローラーで身体をこすり、手洗いをしてエアシャワー室を通過しなければなりません。「安心安全なお茶をお客様に提供するためには当然のことです」と佐藤園の森下部長が教えて下さいました。

お茶の品質を検査する部屋は壁一面が黒く塗装され、蛍光灯は太陽光に近い特殊なモノを使い、お茶の「色つや」がはっきりわかるように工夫されているそうです。お茶に対する心遣いに大人たちは感心していました。
工場の2階にある会議室からは製茶ラインを上から見学できます。ここでは、お茶の歴史と佐藤園さんのお茶にかける熱い思いをおいしいお茶をいただきながら聞くことができました。
「今度はお茶の葉が青々としているお茶の季節に是非遊びにきてくださいね」と佐藤園のみなさんに声をかけていただき、子どもたちもそれにこたえ「また、遊びに来ます」と再会の約束をかわしながら、手をふりお別れ。
㈱佐藤園のみなさま、ご協力本当にありがとうございました!

バスは予定より少し早めに静岡駅到着。本日の親子ものづくり見学&体験ツアーは終了。参加者の皆さんが、このツアーを通じて、少しでも「ものづくり」の楽しさや「技能・わざ」の素晴らしさについて興味・関心をもってもらえたら嬉しい限りです。
インタビュー [INTERVIEW]
Question   「はんべい」づくりはどうでしたか? Answer ・初めてつくってみたけど、おもしろかった。
・最初は魚のすり身を木にのせるのが難しかったけど、何回かやっているうちに出来るようになったので、楽しかった。また、やってみたい。
・どろどろのグミみたいなもの(魚のすり身)から、こんなおいしいものができるのが不思議。
・(試食)おいしかった。自分でつくったのもおいしかった。
Question   「かつおぶし削り」体験はどうでしたか? Answer ・「木」のようなもの(鰹節)を削って「かつおぶし」ができるなんて知らなかった。
・とても堅かったので、削るのが大変でした。
・自分でつくったものだから、食べたらおいしかった。
・あの小さな「かつおぶし」をつくるのに、こんなに大変だとは思わなかった。
・「堅いもの(鰹節)」のもとが魚だとは思わなかった。
Question   「黒はんぺん」が静岡だけって知っていましたか? Answer ・知ってる。(こども3名)

・写真は焼津水産高校での記念缶バッジ製作の1コマです。
 子どもたちは、とっても楽しそうにつくっていました。
 この缶バッジは、高校の文化祭などでも来場記念バッジとしてつくったりしているそうです。
Question   ㈱佐藤園さんのお茶づくり Answer 徹底した品質管理
㈱佐藤園さんでは、トレーサビリティを導入しています。
トレーサビリティとは、商品の生産情報から製造、加工、流通などの過程をさかのぼって情報の追跡追及ができるシステムです。茶葉の生産情報、摘み取り情報から工場での製造、製品の「お茶」になってからの流通まで管理されています。
親子ものづくりツアー 
黒はんぺんを作ってみました。
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