静岡県内で、ものづくりに携わる職人・技能者や関連イベントをご紹介
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2011年10月29日~2011年10月30日 WAZAフェスタ2011 in しずおか(10/30) [ツインメッセ静岡] DIGEST 2日間にわたって行われた「WAZAフェスタ」の最終日。ステージにはお笑い芸人の「U字工事」さんが登場し会場は大盛り上がり。様々な体験コーナーをはじめ、障害者部門と小学生部門の技能競技大会が行われました。障害者技能競技大会は、木工、縫製、ワードプロセッサ、パソコンデータ入力など。小学生技能競技大会は、アートモザイク競技が行われ普段とは違う大きな会場でのプレッシャーの中、果敢に挑戦する選手の姿がみられました。
「WAZAフェスタ2011inしずおか」とは
「ものづくり」の楽しさや「技能」の素晴らしさを静岡県民、特に若者にアピールするとともに、ノーマライゼーション※1の普及とユニバーサルデザイン※2の推進を図る。

「WAZAフェスタ2011inしずおか」主な内容
小学生技能競技大会
中学生技能競技大会
障害者技能競技大会
障害のある方と「ものづくり」を通じてWAZAの交流広場
技能士さんの指導によるWAZA体験コーナー
優秀技能者の名工展。展示・販売コーナー


※1 高齢者や障害者などを施設に隔離せず、健常者と一緒に助け合いながら暮らしていくのが正常な社会のあり方であるとする考え方。また、それに基づく社会福祉政策。

※2 年齢、性別、身体的状況、国籍、言語、知識、経験などの違いに関係なく、すべての人が使いこなすことのできる製品や環境などのデザインを目ざす概念。具体的には、どこの国の人にもわかるようにシンプルなイラストなどで表示された案内板や、床面を低くして高齢者でも乗りやすくしたノンステップバスなどが、ユニバーサルデザインの例としてあげられる。
職人技に挑戦!
ステージ前の客席は立ち見のお客さんがでるほどの盛況ぶり。ステージには「町工場芸人」でおなじみの「U字工事」さんが登場です。

職人さんがU字工事さんに「ものづくり」を教えるコーナーなどもあり、来場者の皆さんもステージから目が離せません。最初に紹介されたのは、日本料理の職人さんです。大根やキュウリなどさまざまな食材で「お花」や「動物」などを披露しました。今回、体験したのは、人参を使っての亀作り。亀の頭になるところを細かく切ったり、甲羅の部分を丸い形にしたりと職人さんは神業的な速さで「わざ」を披露。

職人さんから「はい、それではやってみて!」と声がかかりましたが、U字工事の福田さんは「そんな、簡単にはできませんよ〜。もう少し教えてください」と戸惑いの声。相方の益子さんから「何、お前いつにもまして真剣な顔になってんだぁ〜」なんてツッコミをいれられていましたが、返す言葉もないほど真剣に取り組んでいました。職人さんから「とても良い出来ですよ」とお褒めの言葉をもらいほっとする場面もありました。
次に紹介された職人さんは以前取材をさせて頂いた丸長鍍金(まるちょうめっき)株式会社の浅田 孝(たかし)さん。メッキの体験です。

まずU字工事さんに銅板へサインをしてもらいます。その銅板を特殊な溶液につけ、電気を通し水で洗い流すと銅板の色は銀色に変化。ペンで書いた所はメッキが付かず、字を消すとサインの形が銅色で残っています。これにはU字工事さんも観客もビックリ!完成品は丸長鍍金さんのブースに飾られていました。

小学生技能競技大会「アートモザイク」競技。
静岡県内の小学校で開催された「WAZAチャレンジ教室」の参加校から17名が選出されました。周りで選手達の親御さんが心配そうに見守る姿もちらほら。競技開始時には広い会場の雰囲気に圧倒されていた選手達も時間が経つにつれ、時折笑顔が見られるほどの余裕も。さすが選抜の選手達。自分のペースをつかむと次々とタイルを細かくカットし馴れた手つきで綺麗に貼り付けを行っていました。出来上がった作品はどれも職人さん顔負けの素晴らしいものばかりでした。
緊張感の中、平常心で
『WAZA体験コーナー』では、タイルを使った「アートモザイク体験」が家族連れに大人気。参加者が次から次へと後を絶ちませんでした。他、子供達と一緒に体験しつつ、いつのまにか親御さんの方が夢中になって作業する姿が多く見られたのは「印章作り」でした。また、「ミニ盆栽作り」や「サイコロ枕作り」では、女性の方の体験者が多く見られました。

サイコロ枕作りを体験された女性の方へ体験を選んだ理由を伺ったところ『普段はあまり裁縫をやらない私ですが、たまには主人に作ってあげたいと思ってこの体験を選びました。』と照れながらお話してくれたのがとても印象的でした。

前出の丸長鍍金のブースでは化学実験のようなメッキ体験を楽しむ親子連れの姿が見られました。その他、さまざまな体験コーナーや展示・販売コーナーがあり来場者は各コーナーを周りながら思い思いに楽しんでいる様子でした。
障害者技能競技大会の「パソコンデータ入力競技」に出場している選手達の表情は、競技会なので間近で見ることができませんでしたが、会場内の緊迫した雰囲気の中、試験官や選手関係者、ほか多くの一般来場者に見つめられ、今までに経験したことがないほどの緊張している様子がうかがえました。

また、ほとんどの選手が作業終了する中、ただ1人作業が終わらず残っている選手がおりましたが、周囲から注目の中、最後まで諦めず平常心を保ちながら集中して作業を進めていた姿がとても感動的でした。「WAZAフェスタ」も終盤にさしかかり、ステージでは障害者競技大会の表彰式が行われていました。

選手達は、ステージ前に用意された椅子に座り、結果発表を待ちます。張りつめた空気の中、司会者から入賞者の名前が呼ばれると入賞者以外の選手達からも惜しみない大きな拍手と歓声があがっていました。
インタビュー [INTERVIEW]
Question   「アートモザイク競技大会」はどうでしたか? Answer ・緊張はあまりしませんでした。でも細かく作りすぎて時間をオーバーしてしまいました。
 点数をつけるとした50点くらいかな?
・私は、タイルをもらって家で練習をしてきました。今日は、練習より上手くできました。
 練習の成果がでて嬉しかった。
Question   「ミニ樹木の寄せ植え」はいかがでしたか? Answer ・箱庭をつくるように、石ひとつ並べるにもバランスと組み合わせが難しかった。
・技能士さんのアドバイスがとても親切でわかりやすかったので、つくっていても楽しかったです。 
・はじめて、寄せ植えに挑戦しましたが樹木の特性や苔の植えこみ方などを 細かく教えていただいたので、勉強になりましたし、とても興味がわきました。
・次回も、こういった体験があったら是非参加したいです。       
・お母さんと一緒につくりました。完成品を家に飾るのが楽しみです。 
           
   
Question   障害者技能競技大会  パソコン競技 ≪最優秀選手の感想≫ Answer 障害者技能競技大会、パソコン競技(種目:ホームページ製作)の最優秀賞に選ばれた渡邊選手にお話を伺いました。競技開始時は会場の雰囲気に少し緊張したそうですが競技中は自分のペースで作業ができたとの事。競技内容は所要時間1時間30分。ホームページ作成ページ数は15〜16ページ。内容はペットに関する事柄です。

ご本人曰く「自分から動かず何も始めなければ、何も変わらない。今の自分に何が出来るのか」をとことん考えた結果。今年(2011年)の4月から職業訓練校に通い始め、障害があってもできるパソコンのホームページ作成を習い始めたとのこと。

それまではホームページ作成などやった事がなかった渡邊さん。ほとんど毎日、明けても暮れてもホームページ作成の勉強をしていたそうです。「努力して動けば、ゴールという結果はついてくる。けれど、何もしなければ当然何も変わらない。障害はあるけれど僕は周りに恥じた生き方をしたくない」と決意し努力した結果、就職先も決まり12月から新しい職場で再スタートをきるそうです。

「たゆまぬ努力」それこそが競技大会で最優秀賞に選ばれた要因であったようにも感じられました。
WAZAフェスタ2011in しずおか
ツインメッセ静岡で開催されたイベント。2日間で多くのお客さんがさまざまな体験ブースでものづくりの楽しさを感じていました。
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