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2011年9月27日 WAZAチャレンジ教室 [浜松市立都田小学校] DIGEST 『アートモザイク』なかなか手にすることがないタイルを使って絵や図形を好きなように表現します。『印章篆刻(いんしょうてんこく)』こちらも聴きなれないものですが石を彫って印鑑を作ります。どちらも根気と集中力が必要とされます。最後までやりぬく。納得いくまで繰り返す。熱い気持ちに満ち溢れた教室です。6年生 27人が挑戦しました。
WAZA(わざ)チャレンジ教室とは?
小学生・中学生・特別支援学校生が優れた技能を持った「技能士」の指導をうけながら様々な「ものづくり」を体験することで、技能・技術への関心を高め、その大切さを知ってもらうことを目的として、『社団法人 静岡県技能士会連合会』の協力、教育委員会との連携により、県が実施している事業で、毎年参加校からは「技の楽しさや難しさを実感できた」と大変好評を得ています。

このうち、小・中学校から選出された代表選手による、小・中学生技能競技大会(こども技能グランプリ)を「WAZAフェスタ」において実施しています。

☆WAZAフェスタ 2011年10月29日(土)・30日(日) 10:00〜16:00 ツインメッセ静岡南館
初めてのチャレンジ!
アートモザイク教室。
事前に用意したデザインに合わせてタイルをカットして作品を作り上げていきます。子どもたちのデザインはアニメのキャラクター、ペット、アイスクリームなど個性あふれるものばかりです。職人さん達からタイルの折り方やカットの方法など実演をまじえながら、分かりやすく説明がありました。タイルを上手に折る為には、折りたい場所にタイルカッターで線を入れ、手で折っていきます。子どもたちの悪戦苦闘ぶりを見ているとデザイン通りの形に専用工具でカットするだけでも大変な様子。職人さんはコツとして「一度にカットせずに徐々に削るつもりでカットする」と丁寧に教えていました。コツを理解した子どもたちは、カットするスピードがどんどん早くなっていきます。細かいパーツもスムーズにカットしていきます。呑み込みが早いですね。
思い通りにカットしたパーツを下絵の上にボンドで貼り付けます。「中心の細かい部分から貼りつけなさい。」と職人さんからポイントの指示がありました。大きな部分や周りからタイルを貼り付けてしまうと、中心部分にタイルを貼ることができなくなってしまうからです。職人さんの的確なアドバイスを子どもたちは聞き洩らさず正確にこなしていきます。素直な良い子どもたちです。仕上げは職人さんに目地材を塗り込んでもらいます。貼り付け方があまいとタイルがはがれてしまうので職人さんならではの丁寧な仕事が要求されます。余分な目地材を取り除いて完成です。出来上がった作品は色とりどりで素敵なものばかりです。子どもたちも大変満足な顔をしていました。
世界に一つだけのもの。
印章篆刻教室。
作業にとりかかる前に、世界の印章の歴史や印章に使われていた材料の変化などの「授業」が開かれました。とりわけ、職人さんが持ってきた日本最古といわれている「漢委奴国王」(本物ではなく複製)に子どもたちはとても興味を引かれたようです。今から自分達が作るものに長い歴史があることを教えてもらいました。
自分達が彫る印章のデザインは事前に用意してきたのですが、名前を漢字で彫りたい子どもたちには新たな悩みが発生です。印章で使われてる小篆(しょうてん)※1に興味をかきたてられてしまったようなのです。初めて見る字体に先を争って職人さんに自分の名前を小篆に変換してもらっていました。
彫り方には二種類あります。朱文と白文です。朱文は文字を彫らずに周りを彫ります。字そのものを残すと押したときに、文字が朱色になって写ります。白文は逆に文字を彫って周りを残します。押したときに、文字が白く写ります。どちらかと言えば、白文の方が彫りやすいようです。

※1 漢字の書体のひとつ。多くの印鑑に使用されています。
綺麗にやすりがけした石に文字を写す工程です。彫る面に文字をコピーした紙を裏返しに貼り、その上から黄色のマジックでなぞると、文字だけが黒く転写されます。転写された文字を専用の彫刻刀を使って彫っていきます。この工程はそう簡単にはいかないようです。太く彫り過ぎてしまったり、曲がってしまったり、文字と文字の間が上手に彫れなかったりと初めて使う「石を彫る彫刻刀」に子どもたちは翻弄されていました。思い通りにいかず手が止まってしまった子どもには「世界でたった一つのものを作っているのだから、失敗なんか気にしない。それも味だよ!」と職人さんからの励ましの声が。なかには出来上がりに納得のいかない子どももいます。「また最初からやり直してもいいですか?」そんな言葉に職人さんも嬉しそうに準備を手伝っていました。
彫り上がった印章を職人さんが、印泥(いんでい)という朱肉をつけて印箋(いんせん)という専用の紙に押すと立派な作品の完成です。彫りあげた印章と印影を見比べて自分の作品に満足気な笑みを浮かべる子どもたちでした。
インタビュー [INTERVIEW]
Question   アートモザイク教室はどうでしたか? Answer ・タイルを色々な形にカットしたり折ったりしてそれを貼りつけるのが楽しかったです。
・色の合わせ方や、パーツを綺麗に貼りつけるのを意識してやってみたけどなかなか難しかったです。
・今までやったことが無かった事だから全部楽しかった。今度はもっと綺麗に作りたい。
Question   印章作りはどこが楽しかったですか? Answer ・字のバランスを考えながら彫るのが楽しかったです。
・何もないところから、字を転写して彫って完成させるのが楽しい。次はもっと、綺麗に彫りたいです。
・彫るのも楽しい。そしてそれが自分だけのものだから嬉しい。
Question   今日作った印章は、どのように使いたいですか? Answer ・習字のときに最後の仕上げに使いたいです。
・ハガキや手紙を書いたときにオシャレに使いたいです。
・手紙や年賀状を書いたときに「最後の締め」で使いたいです。
・時代劇に出てくる巻物を作って押してみたいです。
浜松市立都田小学校
WAZAチャレンジ教室の様子です。
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