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2011年9月22日 WAZAチャレンジ教室 [沼津市立金岡小学校] DIGEST 今回、「金岡の子」 が挑戦するのは「アートモザイク」 「ミニ椅子」 「フラワースタンド」 「紋様ミニ砂絵」 「万華鏡」 「ピンクッションとコサージュ」「銅板へら出し」 です。
卓越した職人の 『技』 を間近で見ることにより、自ら学びよく考え、自らが体験しなければ、楽しさも難しさもわからない。
「とにかくやってみる!」=「チャレンジ」がテーマであり、自らの感性の表現の場でもあります。
明るく誰にでも挨拶を交わす好奇心旺盛な6年生 151人が参加です。 
WAZA(わざ)チャレンジ教室とは?
小学生・中学生・特別支援学校生が優れた技能を持った「技能士」の指導をうけながら様々な「ものづくり」を体験することで、技能・技術への関心を高め、その大切さを知ってもらうことを目的として、『社団法人 静岡県技能士会連合会』 の協力、教育委員会との連携により、県が実施している事業で、毎年参加校からは「技の楽しさや難しさを実感できた」と大変好評を得ています。

このうち、小・中学校から選出された代表選手による、小・中学生技能競技大会(こども技能グランプリ)を「WAZAフェスタ」において実施しています。

☆WAZAフェスタ 2011年10月29日(土)・30日(日) 10:00~16:00 ツインメッセ静岡南館
つくりたいものを作る!
洋裁技能士さんが教える、ピンクッションとコサージュ。女の子に人気の種目です。
針と糸、なかなか手にすることが少ない生徒達、マチ針の刺し方一つとってもおぼつかない様子です。技能士さん達は一人一人に優しく声をかけ、手を取って丁寧に教えていきます。時には、生徒同士で教えあいながら次々と作品が出来上がっていきます。上手な教え方と呑み込みの早い生徒達、とてもよい関係です。
技能士さん達の心づかいで「おまけの教室」が開催されました。小さな折り紙を使った「箸置き」の製作です。生徒は、折り紙が綺麗な箸置きになることに驚きながら、『おもてなしの心』『礼の心』は全てのことに共通する意識であることを技能士さん達からあらためて教えてもらっていたようです。
万華鏡の製作はガラス技能士さん達の担当です。万華鏡は知っていても作ったことがない生徒達は製作工程に興味津々でした。ところが、いたって単純で「簡単だなー!」と声が上がるほどでした。しかし技能士さんから、一つとして同じものは出来ないことを説明されると製作に力が入ります。中に入れるビーズを真剣に選ぶ生徒、同じ色のビーズだけを選ぶ生徒、ビーズの形にこだわる生徒、何度も繰り返し納得いくまでビーズを入れ替えては光にかざして出来具合をチェックする生徒。
時には一緒に覗きこんで笑いながら見ている技能士さん達が印象的でした。自分のものばかりでなく、協力し合って他人の分まで一緒に作る生徒達に不思議な団結力をみました。
自分ですきなようにつくる!
大きな音をたてて作業をしているのは、建具技能士さんが担当するミニ椅子作りです。一斉に紙やすりで磨きあげ、玄翁(げんのう)※1で組み立てる工程は壮観です。技能士さん達は丁寧に道具の使い方を指導しています。工作経験のある生徒もいます。レベルに合せた教え方は師匠と弟子の関係のようです。女の子にはちょっと難しい工程もありましたが、そこは技能士さんが少しだけ手を添えなるべく自分で出来るように指導していました。ネジで椅子の足を固定する工程では、四苦八苦する生徒達を見かねた技能士さん達が自分の工具箱から電動工具を取り出して、さりげなくサポートをしていました。かわいい弟子達に優しい師匠の心づかいですね。玄翁で部品をはめ込む時に当て木を使い傷をつけない工夫を知った生徒達は、出来上がった自分の作品を指先で何度も触れて木の感触を堪能しているようでした。廊下に並べられた作品にはどれも凛々しさを感じる出来栄えです。

「紋様ミニ砂絵」なかなか聞き慣れない言葉ですね。左官技能士会さんの説明では・・・
「砂壁を塗ってあるベニヤ板に型紙を張り付けて、原色の砂壁材をこてで塗り付け、型紙をはがして完成」です。
まずは型紙選び。どれも簡単には出来そうもないものばかりです。不安そうな表情がそこかしこに。花、鯉、鶴、鳳凰など様々な中から選びます。

※1 カナヅチ
次に砂壁材の選択です。一列に並んでパレット代わりのベニヤ板に載せていきます。今回用意された砂壁材は「じゅらく」です。見本の作品からは高級感があらわれていました。準備が整い作業開始です。初めて使う「こて」に悪戦苦闘です。技能士さんは生徒達の手を取り丁寧に指導。「中心部の細かい部分から塗りなさい。」と指示が。ポイントを教えてもらえても簡単にはいきません。「失敗は間違いじゃないよ。練習だと思いなさい。」と優しい言葉がかかります。「ハイ!」と元気な返事と共に「こて」の動きが活発になりました。
戸惑いを見せる生徒には積極的に声を掛けアドバイスをしてくれる技能士さん達がとても頼もしく見えたことでしょう。一人の生徒の発した「これって3Dだよねー」の言葉が他の生徒達にもぴったりハマリ、更に興味が沸いたようでした。技能士さん達も「なるほど!」と関心していました。
塗り付けの工程が終わり、いよいよ型紙をはがす瞬間です。緊張してはがす姿を技能士さんが側で見守ります。型紙をおそるおそるはがすとそこには見事な作品が!
製作した生徒も「おおー!」と歓喜の声を上げていました。出来上がった生徒達はみんな2回目の製作に積極的に取り組みます。コツをつかんだ生徒は見事な「こて」さばきと斬新な色使いで技能士さん達の眼を奪います。時間の許す限り3回4回とチャレンジしていきます。
「これは3Dアートだから!」と自慢げに作品を見せてくれる生徒達には「紋様ミニ砂絵」の楽しさ、おもしろさ、体験の素晴らしさが十分に伝わったようです。
インタビュー [INTERVIEW]
Question   ピンクッションとコサージュ教室はどうでしたか? Answer ・ピンクッションの中にゴマを入れる理由が針を錆(さび)させないためだと聞いて驚いた。
・裁縫箱をもらえてとても嬉しい。
・コサージュの布が堅かったけど技能士の先生が手伝ってくれたのでうまく出来た。
・折り紙の箸置きはびっくりした。箸まで貰えてありがとうございました。
Question   なぜコサージュ教室の授業を選んだの?どういった所が楽しかった? Answer ・元々お花が好きだったし細かい作業が好きだから、このコサージュの授業を選びました。
 やってみてすごく楽しかったです。
・色々と難しいところもあったけれど、完成した時のことを考えながら作ることができて楽しかったです。
Question   紋様ミニ砂絵教室はどうでしたか? Answer ・とても楽しくておもしろかった。次はもっと色々な種類の作品を作りたいです。
・自分の部屋に飾るのが楽しみ。両親にも見せてあげたい。
・職人さんが優しくてお父さんみたいだった。
Question   紋様ミニ砂絵を選んでみてどうだった?ものづくり教室の感想をひとこと。 Answer ・もともと砂絵が好きだったので、この授業は本当に楽しかったです。
 ぜひまたこの様な授業をやってほしいです。
・つくるのが楽しかったので、時間が過ぎるのがとても速かった。



   
沼津市立金岡小学校
WAZAチャレンジ教室の様子です。
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