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美 容 師 内藤 久美子 ないとう くみこ [美容室よしろう FIVE POINT] 人の内面まで変える 美容師法では、美容とは『パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること』としています。容姿は外見ですが、内藤久美子さんはこれに「美容師の仕事は、人の内面まで変える力があります」と加えます。内藤さんは、髪型を整えると同時に心をデザインしているのでしょう。
プロフィール [PROFILE]
生年月日…昭和26年(1951年)1月31日
出身地……長崎県
所在地……[美容室よしろう FIVE POINT]沼津市大手町2-4-15

・中学校卒業後17歳で山野美容専門学校に入学、1年半で卒業。18歳で美容師免許を取得、NHK学園高等学校(通信制)に入学、同時に大塚美容室に勤める。22歳で実家のある小田原市に戻り、さつき美容室に勤める。26歳で美容サロンYOSHIROを経営するご主人と結婚、同サロンに勤務。

◆昭和58年(1983年)昭和60年(1985年)全国美容技術選手権大会優勝
◆平成02年(1990年)世界美容技術オランダ・グランプリ準優勝
◆平成04年(1992年)世界理容美容選手権大会優勝
◆平成21年(2009年)厚生労働大臣表彰 卓越技能章「現代の名工」
◆平成22年(2010年)黄綬褒章
「現代のl名工」とは
卓越した技能者表彰制度に基づき、厚生労働大臣によって表彰された卓越した技能者(卓越技能者)の通称です。
卓越した技能者表彰制度は、技能者の地位と技能水準の向上を図るために、昭和42年(1967年)度に設けられたもの。表彰を受ける者は、都道府県知事や事業者団体などの推薦を受けた候補者の中から、技能者表彰審査委員の意見を聴いた上で、厚生労働大臣によって決定されます。

・・・・・美容師とは・・・・・
美容師は、厚生労働大臣の免許を受けてパーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくする技能の持ち主です。
幅広い関心で感性を磨く
一芸に秀でた人は流行、ファッション、音楽、芸能、どんな話でも会話が途切れることがない。
話題の幅が広く深い。内藤さんもそうです。内藤さんのお亡くなりになったご主人は、ジャズが好きで、お宅でもお店でもいつも音楽が流れていたそうです。こういったことを通して、知らず知らずのうちに、感性を磨いていたのでしょう。それが本業にもつながって、多くの賞に輝くほどの美容師になったと言います。多くのことに関心を持つのは、物事を理解することでもあります。

内藤さんは、お客さまをよく知りたいと思っています。お客さまによっては、自分が望んでいるヘアースタイルがどんなものか、充分に伝えられないこともあります。こういった時、内藤さんは、ファッションやライフスタイルの話し、世間話から入ります。そうやって、お客さまから、希望のヘアースタイルを引き出していきます。遠回りしているようですが、結局これが、お客さまが満足しよろこんでもらう一番の近道だと思っています。

素敵なヘアースタイルで「お客さまに心地よい暮しをしてほしいんです」は、内藤さんの本音です。
常に新しい自分になる
人の髪の毛は一体何本あるのでしょうか。生きているヒトの髪の毛ですから、その1本1本にも命が宿っています。そう思ってみると、たとえ1本でもおろそかにはできない気がしてきます。

内藤さんは、「髪の毛1本1本をうつくしく、つややかにすることがとても大切です」と言います。内藤さんの話を聞いていると、飛躍してしまうようですが、命へのいつくしみが基本になっていると思えてきます。

内藤さんの信条は「伝統とは革新の連続」というフレーズです。多くの先輩が磨き上げ洗練させてきた技術は、受け継がなければなりませんが、それにとらわれすぎると、技術や技能の進化が阻害されかねないと考えているようです。美容師も広い意味でのデザイナーです。常にいまの自分から脱皮して上を目指していく必要があります。「革新の連続」とは、そういう意味なのでしょう。そして「いまの時代の自分になる」ことも心がけているとつけ加えました。
コンテストで技術と技能と人を磨く
内藤さんは、機会あるごとにコンテストに出場しました。
そして、栄誉に輝いたことも何度かありました。内藤さんにとってコンテストは、自分の技術と技能を磨く場であり、それをためす場でもあったのでしょう。コンテストは競技ですから、審査員の目があります。自分の技量がどう評価されるか、それも知りたかったはずです。自分の足りないところがわかれば、努力の持って行き方もわかってきます。最初から独創の人は多くはいません。内藤さんも、カットやブローなど美容の基本を徹底的に身につけました。

内藤さんがやった一つの例ですが、髪に触れる前に模写したそうです。きっと描いてみてウエーブのラインとか、ロングヘアーのほどよい長さなどを体に覚えさせていったのでしょう。「多くの経験を積むと技術はもちろん、センスも磨かれ、発想も豊かになります。そして、美容への情熱がわきあがってきます」。情熱が人と技術を磨くのは美容に限ったことではありません。
インタビュー [INTERVIEW]
Question   この仕事を始めたきっかけはなんですか? Answer 本当は、インテリア工業デザイナーになりたかったけれど、親から美容師を勧められたのがきっかけです。でも一度もやめたいと思ったことがありません。
Question   この仕事につくためになにが一番必要だと思いますか? Answer 技術、センス、人を思いやる心だと思います。美容師は技術があって当たり前なので、基本が本当に大事です。常に向上心をもつことも大切です。
Question   この仕事をしていてよかったことはなんですか? Answer 主人のお陰でコンテストにも出るようになれて、しかも優勝もできましたし、本当に感謝しています。それよりもなによりもお客さまによろこんでもらえて、リピーターになってくださることが、本当にうれしい。
Question   内藤さん[美容室よしろう]のコンセプト Answer [美容室よしろう]のコンセプトは五つです。
①ホスピタリテー②テクニック③クオリティ④コンフィデンス⑤スマイル。この五つがサロンの空間を満たしているから「ここで素敵な時間を過ごしていただきたい」と言います。

内藤さんは「お客さまに似合うヘアースタイルにするにはテクニック=技術も必要だけれども、常に多くのことを勉強すること」が大事だと言います。積み重ねた経験や身につけた理論で、インスピレーションが働いて、お客さまに似合ったヘアースタイルが見えてくるそうですが、そのなかの1%は理屈ではうまく言いあらわせない「なにか」があるそうです。それは五つのコンセプトや多くの勉強からわき上がって来るものなのでしょう。
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