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和 裁 北原 和奈 選手 きたはら かづな [辻村和裁研究所] 「きもの」に魅せられて 北原和奈さんは、幼いころから「ものづくり」が好きでした。高校生の時に茶道部に入ったのがきっかけで着物に興味を持ちはじめました。「着物につながる仕事をしたい、着物をつくってみたい」。夢をかなえようと、辻村和服専門学校へ入学。卒業してからは辻村和裁研究所の研究員になりました。今回の大会の目標は入賞。一級和裁技能士になろうと、こちらも猛特訓中。
プロフィール [PROFILE]
平成元年(1989年)1月23日生まれ

静岡県焼津市 出身
静岡県立藤枝西高等学校 卒業 
平成19年4月 辻村和服専門学校 入学
平成23年4月 辻村和裁研究所 勤務

≪過去の受賞歴≫
平成23年 全国和裁技術コンクール 銅賞 受賞

辻村和裁研究所
大正3年創業 100%手縫いにこだわった着物の仕立て、お直しの専門の会社。30名の一級和裁技能士と40名の二級和裁技能士が在籍。
所在地:静岡市駿河区中田1-18-13
技能五輪全国大会とは
青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会で、その目的は、次代を担う青年技能者に努力目標を与えるとともに、大会開催地域の若年者に優れた技能を身近にふれる機会を提供するなど、技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることにおかれています。
現在、全国大会は、原則として毎年11月に開催され、国際大会が開催される前の年の大会は、国際大会への派遣選手選考会をかねています。
全国大会の出場選手は、各都道府県職業能力開発協会などを通じて選抜された者(原則23才以下)としています。
「和裁」競技大会とは
染織された一枚の布を裁断し、直線的に縫製することによって優美な「きもの」に仕上げる「和裁」

競技大会での課題と内容を北原選手にお伺いしました。(一部参考)
大会の会場へは女性の袷(あわせ)着物(表地と裏地をつけてある状態)をいち部分作って持ち込みをするとのこと。事前に縫い上げておく箇所は、右袖・襟先布と裏おくみのこはぎ。裏は胴裏、裾回し(八掛け)胴はぎまでと規定されているようです。競技会場では「仕上り」までを行います。ポイントは「表地」と「裏地」を合わせるところ。「厚さ」や「伸び」の違う二種類の生地を微妙な釣り合いで縫い合わせなければならず、各選手の技能差が最も出る部分となりそうです。
日本の伝統と文化「きもの」
北原さんの仕事は、反物(※1参照)の検反(けんたん)、地直し、裁断、縫い、仕上げなどの作業。検反では、織りムラ、汚れ、ほつれなどをチェックしてその個所を裁断しながら、着付けをした時に目立たない位置にもってこれるように生地を調整します。地直しでは、歪みにアイロンで蒸気をあてながら生地を直します。裁断は細心の注意をはらって正確に切り、仕上げにアイロンをあてシワを取ります。常に完成した形をイメージしてどの生地がどの場所にくるかなどを考えて作業していきます。次に縫う作業では、場所に合った縫い方を意識しながら行います。細かすぎると縫い目が詰まり、しなやかさがなくなり美しく仕上がりません。逆に荒すぎると生地の間に隙間ができ、見た目が悪くなってしまうので細心の注意をはらいながら作業を進めていきます。

作業上での「ポイント」と「こだわり」を聞くと「縫い目はバランスを考えて作っています。なかでもこだわっている個所は『襟』の部分です。曲がっていたり、歪んでいるとかなり目立ってしまうので、真っすぐに、より注意をしながら縫っていきます。また、釣り合い(表地と裏地を合わせたときのバランス)です。これが上手にできていないと着付けした時にきれいに見えません」北原さんの「やさしさ」「気配り」が生地からも伝わるようでした。

※1大人の和服などの一着分である一反に仕上げられている布地。
競技大会にむけて
「日々の仕事と競技内容はおなじですから、毎日の仕事が練習ですね。大会は2日間で制限時間は9時間です。時間は有効に使いたいですね。今は、時間の許す限り一枚でも多く練習したいです。辻村和服専門学校関連から7名の選手が出場しますが、合同で練習を行い、ともに技術向上を目指しがんばりたい」と、この大会を技術向上のステップにする気構えです。
 北原さんの得意は「くけ」 「少しですが自信がありますので見てほしい。『くけ』は、縫い代(しろ)を折ったものを合わせて、縫い糸は表には見えない縫い方です。袷(あわせ)の着物の襟下(えりした)、襟、帯、紐などに用います」この部分はだれにも負けない仕上がりになるでしょう。

 「仕事では任されたことを責任持ってこなしていきたい。さらに、一級和裁技能士の資格を取りたいです。この資格を持っていれば、独立して仕事をする時に必ず役立ちますから」と、自分の選んだ道をまっすぐ進もうとする北原さんの姿勢です。
インタビュー [INTERVIEW]
Question   この仕事を始めたきっかけはなんですか? Answer 昔からものづくりが好きでした。家庭科の授業も好きでした。高校生の時に茶道部に入って着物を着ることが多くなり、和服に興味をもち始めました。着物に関する「ものづくり」がしたくて和裁の道に入りました。
Question   競技選手として、選抜された「理由」を教えてください。 Answer 先生から、声がかかって出場することになりました。最初は不安だったけれどチャレンジしてみよう!と思い、出場を決心しました。

先生達からは「北原さんなら上位が取れると思い選抜しました」と期待されています。
Question   第49回技能五輪全国大会への「意気込み」をお願いします。 Answer 後輩の学生には負けないように頑張ります。
よい作品をつくって入賞したいです!
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