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瓦葺き 塚本 勇人 つかもと ゆうと [株式会社 瓦粋(かわらいき)] 瓦は仏教と共に伝来 日本の瓦の歴史は、飛鳥時代に始まります。1420年前の588年、飛鳥寺で使用されたのがはじまりだとされています。この時代、瓦葺きが許された建物は寺院だけでした。現存する日本最古の瓦は、元興寺(飛鳥寺、法興寺とも言う)の極楽坊本堂と禅室に葺かれている瓦とされています。奈良時代、平安時代になると瓦は寺院、宮殿にも用いられるようになります。地方でも、国府や国分寺といった国家権力を象徴する建物にも用いられるようになりました。
プロフィール [PROFILE]
生年月日…昭和36年(1961年)7月9日
出身地……静岡県袋井市
所在地……[株式会社 瓦粋]袋井市泉町1丁目4-4

・社団法人 全国技能士会連合会 全技連マイスター
・厚生労働大臣認定 かわらぶき1級技能士
・国土交通大臣認定 瓦屋根工事技士
・全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断技士
・静岡県知事認定 屋根科職業訓練指導員
・社団法人 全日本瓦工事業連盟加盟
・静岡県文化財保存協会会員
・NPO法人日本瓦葺技能継承 甍会(いらかかい)会員

◆平成8年度 静岡県技能競技大会かわらぶき職種Bコース
                   第1位 最優秀賞 静岡県知事賞
◆第16回技能グランプリかわらぶき部門 準優勝
全技連マイスターとは
職業能力開発促進法に基づき実施されている技能検定制度の特級・1級又は単一等級の試験に合格した技能士で、20年以上の実務経験と優れた技能及び活動実績を持ち、後進の育成並びに技能の伝承に熱心な技能士であると認定された方です。

・・・・・瓦葺き(かわらふき)とは・・・・・
陶器製(粘土瓦)や石(石瓦)、セメント(セメント瓦)、金属製(銅瓦など)のものを用いた、全世界で行われている瓦を用いた屋根仕上げ。建材である瓦で屋根を葺くこと。
日本の伝統的技能はどうなる
和瓦で屋根を葺(ふ)いた住宅は少なくなってきました。
塚本勇人さんは、「瓦(和瓦)本来の美しさを伝えていない。日本の伝統的な瓦葺きの技能はすたれてしまう」と残念そうです。

保存・継承していかなければならない文化財的な寺社建築では、瓦葺きにも無形文化財的な技能が必要で、「このままでは…」瓦葺きの技術はなくならないにしても、日本の伝統的な技能はどうなるのかと、危機感をつのらせています。

日本の寺社建築には瓦が多く使われています。文化財的建築も多く、その維持管理にも影響してきます。こういった建築には、高度で特殊な技術と技能が必要です。瓦葺きだけではなく、日本の伝統的な建築技術の先細りは、日本文化の先細りにもつながりかねず、民族の魂が消え去ってしまうことを恐れているのでしょう。
新たな技術をくわえ次世代に
屋根は、建築のフォルムを決定付ける重要な要素の一つです。
日本の建築には反り屋根(そりやね・屋根面が上空に向かって反っている屋根)や起り屋根(むくりやね・上端が盛り上がるように湾曲した屋根)に代表される美しい屋根が見る者に感動をあたえます。

日本の社寺建築の瓦葺きにたずさわるには、瓦葺の技術・技能だけでなく、幅広い知識が必要だと、塚本さんは思っています。神道や仏教の各宗派に関するさまざまな事柄を深く勉強したそうです。こういったことばかりではなく、放物線や三次曲線の解析の知識も必要と思って、高校で習う数学も勉強しなおしました。先人たちが生み出した美しい曲線の数値化も試みました。塚本さんは、改めて先人たちの美意識と技のすばらしさに畏敬の念をいだきました。

塚本さんは、伝統的な技能を継承するのはもちろん、新たな技術をくわえて次世代に伝えようと考えています。
鍛錬を重ねた技
日本の伝統的な屋根構法は、用と美を兼ね備えた世界に誇ることができる建築技術です。伝統と歴史を積み重ねた建築様式や構法は、それを受け継いだ者が、さらに次世代に渡す義務だと、塚本さんは思っています。そのためには、先端科学技術も取り入れて改善し、より信頼性の高い構法として、進化させたいとも考えています。

瓦というと、粘土瓦を思い浮かべるのが普通です。
粘土瓦は焼き物で工業製品のように必ずしもすべて均一に製造することは困難です。瓦葺きの職人は、現場で一個ずつ再検査して、わずかな狂いも見逃しません。場合によっては手を加えて精度を上げます。瓦の素材を熟知した職人の技能が欠かせません。とくに和瓦は、高度な施工技術・技能が要求されます。陶器平板瓦が流通しはじめてから、瓦葺きの施工も合理化されましたが、和瓦の整った納まりは、鍛錬を重ねた技が生み出すものです。
インタビュー [INTERVIEW]
Question   この仕事を始めたきっかけはなんですか? Answer 子どものころから家業を見ていたので、自然に…
Question   この仕事につくためになにが一番必要だと思いますか? Answer 「やり通す覚悟」。
とにかく「やる気」。
感性も必要かな。
高いところが平気な人。
Question   この仕事をしていてよかったことはなんですか? Answer 人に感謝されること。
お施主さんはもちろん、檀家さんからも感謝されること。
後世まで物が残る幸せ。
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