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旋 盤 久米 晃聖 選手 くめ こうせい [スズキ株式会社] 「積み重ね」が技能への探求心に 久米晃聖さんの技能五輪全国大会は3回目。くやしかった2回がバネになって、今回の大会へのファイトはひとしおのようです。「日々の作業の積み重ねを大事」にして、技能向上への探求心に結びつけています。オートバイ好きが、いまは「ものづくり」への情熱にふくらみました。
プロフィール [PROFILE]
平成2年(1990年)3月2日生まれ 

地元浜松の高校 卒業
スズキ株式会社 入社

スズキ株式会社
1909年(明治42年)鈴木式織機製作所として創業、1920年(大正9年)鈴木式織機株式会社として法人設立。今日では、二輪車、四輪車、特機製品を中心に、人びとの暮らしとともに歩んでいる。
技能五輪全国大会とは
青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会で、その目的は、次代を担う青年技能者に努力目標を与えるとともに、大会開催地域の若年者に優れた技能を身近にふれる機会を提供するなど、技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることにおかれています。
現在、全国大会は、原則として毎年11月に開催され、国際大会が開催される前の年の大会は、国際大会への派遣選手選考会をかねています。
全国大会の出場選手は、各都道府県職業能力開発協会などを通じて選抜された者(原則23才以下)としています。
「旋盤」競技とは
「旋盤」は工作物を機械の軸に固定して回転させながら、これにバイトと呼ばれる刃物を当てて、ナイフでリンゴの皮をむくように切削します。刃物の種類を換え、付属品を使うことにより、とても多様な加工ができます。技能を磨けば0.01mmの緻密な精度の加工も実現できます。

支給される材料は未加工の鋼材の丸棒が5個です。選手は持参した数十種類のバイトで切削して、荒削り、中仕上げ、調整、仕上げ削りの順に精度を上げて、美しい部品に仕上げていきます。この間、累積誤差を規定内に収めるために、常に計算しながら切削作業を進めます。最後に組立で組み合わさった各部品がスムーズに動くかどうか、また、ねじを回転させた時の寸法の精度も審査の対象となります。
いいモノをつくる気持ち
1回1回の「ものづくり」は、久米さんにとっては一期一会で、かけがえのない「時」です。そういった一瞬一瞬を大事にして、「いいモノをつくる」ための技能を、体に覚え込ませていくのでしょう。
「分からないから誰かに聞くのではなく、まず自分自身で考え、そして試してみます」。問題や課題の解決のヒントは現場にあるから、それを探し出すための、久米さんの心がけです。応用力や状況によっての的確な判断力が、こうやって養われていきます。
鉄の塊が光沢のある製品に
「4時間45分の制限時間内に、製品を完成させることは当たり前、ただつくるのではなく、完成品の光沢も、重要なポイントの一つです。ですから、これにはよりいっそう神経を集中させて取り組みます。
技能五輪で使用する機械は、使い慣れた機械ではありません。ですから、日々の練習では、完成までの時間を少し早めに設定しています。大会までには、課題作品を30個くらいつくり、自信を深めて本番に臨みます。」と、きっぱりと言い切りました。
インタビュー [INTERVIEW]
Question   この仕事を始めたきっかけはなんですか? Answer こどものころからオートバイが好きでした。スズキは地元の有名企業なので、どうしても入りたかった。
Question   この仕事(会社)に就くために何が一番必要だと思いますか? Answer 問題に対して自分たちで考え、実行し、それを解決すること。
Question   第49回 技能五輪全国大会への「意気込み」は? Answer 47回、48回の大会では最後でミスが出てしまいくやしい思いをしました。今回の大会では普段の実力を発揮して、納得のいく製品に仕上げたいですね。

写真左は同じくスズキ株式会社から技能五輪全国大会に出場する「フライス盤」競技の守屋博章選手です。
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